On this day, a day she wanted to live. | 2020-2021 | Video Installation | 3 channels Video (10min looped)

制作:2020-2021
制作地:日本
発表:2021 場所:HENKYO.studio, IN SITU 他

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On this day, a day she wanted to live (3 in 1/Full.ver)

出演:大山寛人ほか
参考文献:大山寛人 「僕の父は、母を殺した」(朝日新聞出版)

イントロダクション

犯罪の加害者家族であり被害者家族でもある大山寛人氏の身体と焚き火を囲む作品。
事件を境に善の立場を表明するために、突如として他者を裁こうとする人間の行動への違和感。加害者家族を守ろうとすることは被害者家族を蔑ろにしているという考えがあることからは絶対に逃れられない現実。中立であることの難しさ。

そして、被害者と加害者の息子である大山は、死刑囚となった加害者である実父の死刑を望んでいない。大山にとって、死刑囚の父が、唯一の肉親だからである。生きて償ってほしいと大山は望む。被害者の息子が加害者の死刑を心から望まないとき、その死刑は誰のためになされるのか。

犯罪をめぐる当事者と社会と、社会の一員である私たち。複雑な問題に対して、「ただその事実に対峙する」「沈黙して考える場」は芸術でしか作れないのではないか。 そのような思いから制作した作品。
朗読の女性は、大山とはまた別の殺人事件で加害者家族となった人である。ご本人により執筆された詩を、ご本人の肉声で朗読していただいた。作品のタイトルは、この女性の詩から引用したものである。

展示記録

展示記録:八幡亜樹個展『彼女が生きたかった、今日の日に。』insitu (愛知)

記録写真:木谷優太

関連文献:
TURN JOURNAL SPRING2021 ISSUE07  寄稿
「身体の複雑性と社会との接続 ―《彼女が生きたかった、今日の日に。(2021)》」