Bear-Human Neijingtu | 2026 | Video Installation | 2 screen-video + Poster
制作: 2026
制作地: 台湾
《熊人內經圖 | Bear-Human Neijingtu》
▶︎Poster 『熊人內經圖 | Bear-Human Neijingtu』
▶︎Video I 『熊人內經圖-都市熊之舞- | Bear-Human Neijingtu: Dance of the Urban Bear』
▶︎Video II 『內在黑熊歸山訓練 | Training to Return the Inner Black Bear to the Mountain』

《熊人內經圖》Poster
《熊人內經圖 -都市熊之舞- 》予告編
《內在黑熊歸山訓練 》予告編
本作は、中国の古い医学書に残る身体図「內經圖(内経図)」への関心と、近年増加する熊の都市出没を背景に制作された映像とポスター(写真+ドローイング)からなるインスタレーション作品である。熊の都市出没を契機に、人間の身体地図の更新が必要なのではないかという問いから、「內經圖」を現代の人間と熊をめぐる環境の関係を考えるための装置として再解釈することから本作は始まった。
內經圖では人体が山水画のような風景として描かれている。本作では、都市・里山・熊の生きる深山をひとつの身体として捉え直し、《熊人內經圖》として再構築した。また、そこに現れる「内的熊」は、単純に熊でも人でもなく、想像上の存在でもない。環境と身体の変化が互いに呼応し合うと考えるならば、それは人間と環境の関係が身体の内部に現れるひとつの現象として見出される可能性がある。本作は、「熊人內經圖」を通して人間の身体と環境との関係をあらためて見つめ直し、「内的熊」を通してその関係を身体のなかで経験することを試みている。
(なお、伝統的な「內經圖」と本作で再構築した《熊人內經圖》をパラレルに考えることで、さらなる解釈の可能性が開かれる。鑑賞にあたっては、伝統的な「內經圖」もあわせて参照されたい。本プロジェクトでも引き続き、この点に取り組んでいる。)
作中では東洋医学の考え方を参照することで、熊の挙動や現代社会の変化を身体の問題として捉え直すことを試みている。
写真とドローイングによるPosterの作品は內經圖を再解釈したもので、熊の都市出没を、都市(頭)・里山(脾)・深山(腎)の関係として読み替えることで、人間と環境のあいだに存在する連関を身体図として再考している。
映像Iは、都市熊(アーバンベア)が街を徘徊するダンス映像である。陰陽五行の考え方をもとに、內經圖を熊の動きとリズムへと変換したものであり、その身体表現は台湾および中国の獅子舞*を参照している。熊が徘徊する場所は、台北随一の漢方薬街(迪化街)であり、都市熊が漢方薬を物色する姿は、崩れた生態系のなかで自らをセルフメディエーションしているかのようにも見える。(*参照した獅子舞は、日本統治時代に武術規制が敷かれた際、台湾の人々が自衛の力を維持するために武術練習の隠れ蓑にしていた芸能でもある。)
映像IIは、『熊人內經圖』をもとに、人の身体内部に存在する「内的熊」と向き合い、その帰山を試みる身体訓練を提示する映像作品である。実際の熊問題においても里山機能の回復の重要性が指摘されているが、本作では里山に対応する「脾」と、山に対応する「腎」に着目し、それらを養うための気功や身体技法のリサーチをもとに構成されている。また、BGMには脾と腎に対応する八卦をリズムへと変換した音楽用いられている。
*內經圖:内丹を鍛え、気の巡りを養うための術法を、山水画のような身体風景として描いた図。
Special Thanks for Video Ⅰ |
Lion-dance and Drum Instruction by Yeh, Chin‑Chang
Camera by Lin, Yan-Xiang
Filming support by Shen, Ting-Hua
Bear Head Production Support by Wang, Sheng-Yang
Special Thanks |
和太鼓熊組, Absolute Space AIR, 国立台南大学民俗隊, 十鼓文創園區, 台灣黑熊保育協會, 關渡美術館, 東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科
